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ガラスの歴史

 

ガラスをはじめて製造したのは紀元前4000年ごろの古代四大文明時代と言われている。

当時ガラス製造を目的としていたわけではなかったが、陶磁器や青銅器を製造した際、偶然的に製造に至ったとされており、その色は現代のガラスのように透明ではなく、青銅器などいっしょに製造された製品の影響を受けてか青緑色をしたものであった。

当時のガラス製造はソーダ灰や石灰などを原料とし、1200℃の高温で溶融した後、一気に冷却して固体化するという製造方法であったため、溶融に多数の木材を必要していた。そのためガラス工房は資材をもとめて各地を転々としていた。 また、原料や資源の必要数からガラス製品は限られた者しか持つことができず、エジプト文明では権力の象徴とされていた。

その後、エジプトにて宙吹き製法と呼ばれる新しいガラスの製造方法が開発されるとガラスの大量生産が可能になったため多くの人が持つことにできるようになった。ガラスは主に食器や保存器として使用されたが、一部では豪華な装飾を施されたガラス製品も製造されていた。

中世になるとガラス製造はヨーロッパの各地でも盛んに行われることになる。 教会でよく見られるステンドグラスが製作され、ドイツやイタリアでは不純物を取り除いた無色透明なガラスが製作されはじめた。