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日本のガラスの歴史

 

日本では弥生時代の遺跡とされている静岡県の登呂遺跡から発見されたガラス製品が最も古いガラスではないかと言われている。 また古墳時代の遺跡である吉野ヶ里遺跡からは勾玉や多くのガラス玉が出土されているが、ガラス製造の工房跡は確認されておらず、これらのガラス製品は外国より伝わったものではないかと言われている。

日本でガラスの製造が始まったのは奈良時代あたりではないかと言われている。
これは正倉院に多数のガラス製品とともに納められている台帳に、ガラス製造を行った旨が記されているからである。はっきりとした年代はわかってはいないが、734年ころにはガラス製造のことが記してあることが確認されている。しかし、同じように正倉院に納められたコップや壺などのガラス製品は、日本で制作されたものではなく、外国から伝わったものであると考えられている。

日本でガラス製造が盛んに行われるようになるのは、戦国時代より後の室町時代後期になる。大きなきっかけとなったのは、フランシスコ・ザビエルが来日し、めがねなどのガラス製品をキリスト教布教のために贈ったことが挙げられる。その後、大阪や江戸、横浜などで外国との交流を深めると、多くのガラス製品が日本に輸入されるようになった。
その結果、日本でのガラス製造が活発になり、近世になると欧州からガラス製造技師として外国人を招き、よりガラス文化が発展していくことになる。